歯科における管理栄養士の役割
「歯科に管理栄養士？」と驚かれることもありますが、実は歯科における管理栄養士の役割は多岐にわたります。
たとえば、義歯は天然歯に比べて噛む力が約15 〜30％しかないため、日常の食事が柔らかいものに偏りがちです。医食同源という言葉があるように、身体は日々の食事から作られています。柔らかい食事が続くと、炭水化物中心のメニューになりやすく、タンパク質が不足しがちです。その結果、筋肉量が減少し、サルコペニアやフレイルの原因となり、転倒によって要介護のリスクも高まってしまいます。
こうした状態を未然に防ぐ「予防」が重要であり、歯科は生活習慣病を有していない方も多く来院されることから、一次予防に特化できる貴重な場でもあります。
生涯にわたり、おいしく・楽しく「口から食べる」ことを続けるためにも、歯科での栄養指導はますます重要です。また、生活習慣病の予防という観点からも、歯科での管理栄養士の関わりは欠かせないものになっています。
あおば歯科クリニックでは、管理栄養士をはじめ、歯科医師や歯科衛生士などの多職種でチームを組み、患者様一人ひとりの嗜好や生活環境に合わせた食事提案を行っています。ただ伝えるのではなく、患者様に寄り添いながら、共に健康的な生活を目指しています。
今後も栄養指導の幅を広げ、患者様の健康を支える存在でありたいと考えています。そして、同じ志を持つ学生の皆さんが歯科における管理栄養士の役割や可能性に関心を持ち、挑戦してくださることを願っています。
あおば歯科クリニック
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