明日からの臨床に“直ぐに”役立つ、顎機能と咬合を評価するための診査・検査のポイントと、それに基づいた咬合治療について、知識と技術を、実習を通して修得して頂きます。日々の臨床の悩みが解決できる、実践的なセミナーを目指します。形態だけに依存しない咬合診断の考え方を共有することを目的としています。
顎位を測定・評価するという考え方を入り口に、咬合の評価は、咬合様式だけでなく、顎関節・顎運動・筋・骨格・歯列を含めた包括的な診断が重要であることを、講義と実習を通じて体験していただきます。
セミナー概要
- 開催日
- 2026年4月12日(日)10:00~16:30
- 講師
- 小林 健一郎 先生(こばやし歯科クリニック 院長)
嶋崎 宏先生(こばやし歯科クリニック 臨床研修指導医)
松永 穂乃花 先生(ここばやし歯科クリニック) - 概要
- 顎関節・咀嚼筋・咬合は互いに影響し合いながら、口腔機能を支えています。しかし、日常臨床では「歯列形態」や「補綴装置の形」だけに目が向きがちで、顎位や顎運動、筋活動を十分に考慮できてい ないことも少なくありません。
本セミナーでは、若手歯科医師に必要な「診断の入り口」として、・顎位という概念(RP の位置づけと、顎位の測定・評価の考え方)
・シークエンシャル咬合を基本とした咬合様式の整理
・BruxChecker(ブラックスチェッカー)を用いた咬合様式の理解とフィードバック
・診断の重要性と、そのとき何の資料から何を読み取っているのか
・セファロと口腔内写真など、臨床応用しやすい検査の実習
・顎機能を踏まえた咬合診断の組み立て方
・咬合治療(矯正治療を含む)と今後の展望を整理し、あらかじめトレースされたセファロや症例データを用いながら、「どこを見て、どう考えるのか」のイメージが持てることを目標とします。 - 会場
- こばやし歯科クリニック(電話:03-3653-7567)
東京都江戸川区中央4-11-8-3F
経路:総武本線 新小岩駅 徒歩14分 - 主催
- 一般社団法人 歯科業務標準化機構(電話:06-6266-5758)
〒542-0081 大阪市中央区南船場1-11-9 長堀安田ビル
- タイムスケジュール(案)
- 10:00~10:10 施設紹介・オリエンテーション(小林健一郎院長)
10:10~11:10 講義1(嶋崎先生)「顎位という考え方と診断の基本」
11:10~11:20 小休憩(10分)
11:20~12:20 講義2(松永先生)
「診断に用いる資料とその読み方・セファロ・口腔内写真を中心に」(トレース済みセファロを用いたデンチャーフレーム分析を中心に解説)
12:20~13:20 昼食・休憩(目安 1 時間/進行により前後する場合があります)
13:20~15:00 実習(松永先生・嶋崎先生)
・トレース済みセファロを用いたデンチャーフレーム分析・咬合を意識した口腔内写真
・BruxChecker を用いた咬合様式の確認とシークエンシャル咬合との関連づけ
15:00~15:15 小休憩(15分)
15:15~16:15 講義3(嶋崎先生)
「咬合治療(矯正治療を含む)と今後の展望」(実際の咬合治療への応用と、今後どのように学びを深めていくかを整理します)
16:15~16:30 質疑応答・まとめ
※昼休憩および実習の終了時間は、進行に応じて多少前後する場合があり、プログラム内容は一部変更となる場合があります。 - 事前準備(受講者の皆さまへ)
- 本セミナーでは、より実践的なディスカッションを行うため、以下の事前準備をお願いいたします。
1)BruxChecker(ブラックスチェッカー)について
・上顎、下顎用の BruxChecker を それぞれ2 枚(合計4枚)作製し、実際に各自で使用したうえで、「使用済みシート」を当日ご持参ください。
・BruxChecker の作製が難しい場合は、上顎、下顎の印象採得を行い、模型を 2026年3月19日(木)必着でこばやし歯科クリニックまで送付してください。
当院にて BruxChecker を作製し、3月末までに順次発送いたします。
・送付いただいた模型は当院にてお預かりし、セミナー当日に返却いたします。
2)セファロ分析について
・各自、セファログラムを 1 枚撮影し、以下の項目について計測・分析を行ったうえで、結果をプリントアウトして当日ご持参ください。
【計測項目】SNA・SNB・ANB・FH-MP・Gonial angle・FH-OP・Facial angle
・分析方法は各施設で用いているもの、または一般的な手法で構いません。
計測値の意味や読み方については、セミナー内で解説を行います。 - 講義内容(案)
- 診療を行うためには必ず治療計画をたてなければなりません。治療計画をたてるには、診査(診察と検査)にもとづく診断が欠かせません。とくに顎機能を考慮した治療では、
・顎運動、顎位の状態・咬合接触と誘導・骨格形態や歯列のズレ・自覚症状や筋症状といった情報を総合的に評価する必要があります。
本講義では、
1. 顎位という概念と、シークエンシャル咬合の基本的な考え方を理解する
2. 診断の重要性と、その際に用いる資料(セファロ、口腔内写真、模型 など)から 何を読み取っているのかを整理する
3. セファロ分析は、基準線と数項目に絞り、「最低限どこを押さえるか」を学ぶ
4. 口腔内写真は、咬合分析に必要なショットと、その見方を中心に共有する
5. BruxChecker を用いて、咬合様式をシークエンシャル咬合の視点から理解する
6. これらの情報をもとに、咬合治療(矯正治療を含む)の方針と今後の学習ステップを考えることを通して、「データの取り方」だけでなく「データの意味づけ」と臨床での活かし方を学んでいただきます。 - メイン会場にて準備するもの
- ・咬合紙(数種類の色)・セファログラム(プリントまたはモニター表示)複数症例分・セファロ分析用、定規、分度器・フェイスボウ・上下顎模型・咬合器付着用の器具一式・口腔内写真撮影用のカメラ、ミラー、口角鉤・BruxChecker の作製および評価に必要な器材一式(BruxCheckerのシートは、実習前の作成分4枚、実習での使用4枚、予備2枚の一人計10枚を想定)・基本セット(ミラー・探針・ピンセット等)
※実際に行う内容に合わせて、追加・削除予定。 - 受講者が準備するもの
- ・白衣・グローブ・筆記用具・事前に作製・使用した BruxChecker(上顎下顎 2 枚ずつ 合計4枚分)・セファロデータおよび分析結果(上記計測項目を含むプリントアウト)
講師紹介
小林 健一郎(こばやし けんいちろう)先生
こばやし歯科クリニック 院長
講師プロフィール
●経歴:
1999年 東京歯科大学卒
2002-14年 東京歯科大学老年歯科補綴学講座
2005年 こばやし歯科クリニック開業
2011年 管理型歯科医師臨床研修施設
2015年 東京歯科大学 歯学博士取得
●所属学会:日本老年歯科学会、日本補綴歯科学会、日本口腔インプラント学会、日本臨床歯科CADCAM学会
●その他:日本老年歯科学会専門医指導医・評議員、日本補綴歯科学会評議員、徳島大学産業院招聘教授、日本臨床歯科CADCAM学会渉外担当理事、東京歯科大学老年歯科補綴学講座非常勤講師、歯科医師臨床研修指導医
●自己紹介:マイクロ使用歴15年、現在はインプラントオペをはじめ義歯の調整や初診の診断などあらゆる日常臨床でマイクロを使用。専門分野はインプラントオーバーデンチャー。
嶋崎 宏(しまさき ひろ)先生
こばやし歯科クリニック 臨床研修指導医
講師プロフィール
●経歴:
2016年 日本大学松戸歯学部 卒業2018年 こばやし歯科クリニック 入職
2019年 シークエンシャル咬合 年間コース受講
2025年 VieSIDポスター発表 第3位受賞
●所属学会:日本補綴歯科学会・日本老年歯科医学会・日本顎咬合学会
●自己紹介:日常臨床において、診査診断を大切にし、咬合治療を中心に診療を行っている。有歯顎、無歯顎に限らず、機能を重視した補綴・矯正治療を行い、形態・咬合様式のみならず、顎位を考慮した治療を行っている。
松永 穂乃花(まつなが ほのか)先生
こばやし歯科クリニック
講師プロフィール
●経歴:
2020年 朝日大学歯学部 卒業2020年 こばやし歯科クリニック入職
●所属学会:日本補綴歯科学会・日本臨床歯科CADCAM学会
●自己紹介:普段は一般診療を行いながら、矯正治療にも取り組んでいます。すべての診療において診査・診断を大切にし、それに基づいた治療計画を立案することを重視しています。
施設概要
①施設名称:こばやし歯科クリニック
②チェアー数:30台
③住所:〒132-0021 東京都江戸川区中央4-11-8
④電話番号:03-3653-7567
⑤診療内容:一般歯科・矯正歯科・インプラント・予防歯科・審美歯科・ホワイトニング・小児歯科・口腔外科・歯科麻酔・マイクロエンド
⑥HP : https://www.k-dc.net
E-mail : office@k-dc.net
⑦単独型歯科医師臨床研修施設