言語聴覚士の視点から考える評価と支援
言語聴覚士は訪問看護ステーションなどで、在宅や地域でのリハビリを行っています。在宅医療において、高齢者や脳血管障害後の患者の「食べる機能(摂食嚥下)」を維持・回復させる際、訪問歯科医師・歯科衛生士と言語聴覚士(ST)が連携し、歯科が口腔ケアや義歯の調整、噛み合わせの管理を行い、言語聴覚士(ST)が実際の咀嚼・嚥下訓練を担うという形でチーム医療が行われています。
近年、歯科では子どもの「食べる」「話す」機能の発達が未熟な状態を指す「口腔機能発達不全症」の管理で歯並びだけでなく、舌の動かし方や呼吸、発音に問題がある場合、小児歯科と言語聴覚士が連携して、口腔機能のトレーニング(MFT:口腔筋機能療法など)や環境調整を行うケースが増えていきます。
講師の笠倉毅昭先生は言語聴覚士として「話す」「食べる」「呼吸する」といった口腔機能の支援を専門とし、公認心理師として心理面からのサポートも行っておられます。小児歯科・訪問歯科・口腔機能管理に関する分野において、歯科医師・歯科衛生士と連携しながら、口腔機能発達不全症への対応、食べる機能の評価・支援、ことばの発達相談などに携わっておられ、歯科医院における院内研修や保護者向け相談会、個別訓練・指導なども行い、多職種連携を通じた地域支援に取り組んでおられます。
笠倉 毅昭 先生(言語聴覚士・公認心理師)