磯脇 浩二(いそわきこうじ)先生
医療法人優凪会 いそわき歯科 院長
講師プロフィール
●経歴:
1993年 鹿児島大学歯学部卒業
1993年 鹿児島市・枕崎市の開業医にて勤務
1999年 輝北町立歯科診療所を引き継ぐ
2004年 同地にて輝北歯科開業
2010年 いそわき歯科 開業
●講演概要
患者さんが歯科医院に来るのは痛くなって(疾患)からになります。一般的に歯科治療は補綴治療による機能回復、リハビリテーションを行う「三次予防」から始まります。補綴治療が終了し、メンテナンス(予防歯科)により疾患を早期発見、早期治療し、重症化を防ぐ「二次予防」に移ります。現状の歯科医療では、二次予防と三次予防が中心です。
健康寿命を伸ばすためには一次予防がもっとも大切です。健康寿命とは、健康上のトラブルで日常生活を制限されない期間のことで、介護を必要とせずに暮らせる期間を健康寿命と呼びます。一次予防は糖尿病・高血圧・脳卒中など生活習慣病の予防により、健康寿命の延伸に有効です。日本では管理栄養士が歯科スタッフとして参加することにより、一予防を主に担当し、栄養管理、運動、休養などによって、生活習慣の改善指導をすることで健康寿命の延伸が目指せます。これからの歯科は三次予防を歯科医師、二次予防を歯科衛生士、一次予防を管理栄養士が担当するチーム医療が重要です。2019年頃から管理栄養士の採用を始め、何人かの管理栄養士を雇用しましたが、なかなか定着しませんでした。最近になり、歯科助手や受付をしながら、管理栄養士らしい仕事もできるようになりました。その管理栄養士との協働についてもお話しします。
●施設概要
①施設名称:医療法人優凪会 いそわき歯科
②チェアー数:9台
③住所: 〒899-5106 鹿児島県霧島市隼人町内山田1丁目149-16
④電話番号: 0995-73-4185
⑤診療内容:一般歯科、小児歯科、矯正歯科、予防歯科
⑥HP : https://www.isowaki-shika.com/
E-mail : isodc1004@gmail.com
池尾 隆(いけおたかし)先生
大阪歯科大学歯学部生化学講座 主任教授
講師プロフィール
●学位
歯学博士(大阪歯科大学)
●研究分野
細胞外マトリックス代謝、骨代謝、医学教育
●略歴
1983年 大阪歯科大学 歯学部 卒業
1989年 歯学博士(生化学)
2001年 大阪歯科大学 教授(名称変更により現 主任教授)
2001年 大阪歯科大学大学院歯学研究科 教授(現在に至る)
●資格
医学教育専門家(日本医学教育学会)
●委員歴
(一社)医療系大学間共用試験実施評価機構 歯学系CBT各種小委員会委員
日本歯科医学教育学会 歯科医学教育者のためのWS(富士研)TF
日本学術振興会 科学研究費助成事業審査委員(歯学)
●所属学会
日本生化学会(評議員)、日本骨粗鬆症学会、日本骨代謝学会、
日本歯科医学会、歯科基礎医学会(理事)、日本再生歯科医学会(常任理事)、
日本総合歯科学会、日本ナノバイオメディカル学会、
日本歯科骨粗鬆症研究会(常任理事)、大阪歯科学会(監事)
日本医学教育学会、日本歯科医学教育学会、日本歯科衛生教育学会(理事)、
日本マイクロカウンセリング学会 ほか
●自己紹介
1958年、和歌山市で生まれ高校まで和歌山で、以後、1977年に大阪歯科大学に入学、卒業後も大阪歯科大学(生化学講座)に勤務しています。結婚後は、今、話題の兵庫県に居住しています。学生時代には硬式野球部とコントラクトブリッジ部に所属、現在も近畿学生野球連盟の理事、審判員として活動しています。
研究面では、細胞外マトリックス成分であるコラーゲンやプロテオグリカンの代謝研究から始まり、教授就任後は特に骨代謝(破骨細胞と骨芽細胞の機能、細胞内シグナル伝達系)に焦点をあててきた。教育面では、卒前に生化学、口腔生化学、歯科栄養学を、歯科衛生学教育でも生化学、栄養学を担当している。
このような背景から、本講座では歯科医学や歯科衛生学と栄養学の接点について、先生方とともに考えたいと思います。